UrrkiiG3_fet/ショートストロークスイッチ組込
今回は変わり種の MOSFET (下記写真左) と
久々に Stingerの ショートストロークスイッチ を導入してみる。
先ず、このUrrkii (あるいはG3と呼ばれる) mosfetについて説明する
私の購入場所は Aliexpress で価格は 3000円弱程で売られている
購入SHOP ⇨ Urrkii ProgrammableMosfet Kit G3
どうやらバーストユニットがベースになっていながらも
プリコック設定や、セミ・フルの動作変更等
プリグラマブルなことができるとのこと…ふむ。
そもそも Urrkii なんて 聞いたこともないし、怪しみながらも導入をしてみる
内容物としては、以下の通り。
・ユニット部
・ユニット及びスイッチに配線する信号線
・説明書
説明書は至極読みにくいのでじっくり"観察"していたところ
不可解な点を発見。
そもそも説明書の印刷の質が悪く、何度コピーを繰り返してんだ…と
思っていたけど、どうやら違うようだった
先ず、なんかあとで取って付けたような"G3″の文字。
元々の説明書があって、その上から適当に書き足したよね…これ
次に、途中”G3”という文字になるべきところが、"BW3″になっている。
商品名、これ昔違ったのかなぁ…だから上書きっぽくなったのかなぁ
と推測して調べたところ
衝撃の事実が発覚
“BW3″、即ち Burst Wizard 3 というソックリな商品を発見。
これも勿論バーストユニットで機能も同じですし、なんと説明書も同じ。
つまり、Urrkiiは BW3の完全なパクリもしくは同一商品。
以下に各販売元のHPを記載します。
⇨ そもそもHPがあることに驚き…送料無料条件もあるのでどうぞ
あくまで推測ではあるが、
現在 BurstWizard社は 最新バージョンとして BW4 を販売している
(BW3に比して機能は同じだが、サイズダウンしたりと形状が異なったもの販売中)
よって、これまで製造した BW3 の在庫を捌くのが難しくなったため、
安価でUrrkii社に販売。
Urrkii社は 色々丸パクリのまま(商品シールを剥がして)
G3 として世に販売した
…と考えるのはどうだろうか…
真相は分からないけど…少しこの業界の闇深さを感じた…
なにはともあれ、これはある程度有名だった BW3 と仮定しても問題ないので
説明書の翻訳などはスムーズに、且つ、操作方法も楽に知れそうだ
尚、BurstWizard製品の変遷については詳しくは不明だが
Burst Wizard King Kong Super 2 (BBKKS2)
Burst Wizard 3 (BW3) ≒ Urrkii “G3"
Burst Wizard 4 (BW4) ←NEW
と思われる
以上、残りの機能面等は最下部辺に記載することにして
今回筐体として選ばれた
SpecnaArms製 SA-C05 core の分解及び
ストロークスイッチ/fet導入を以下に記載する
香港のSpecnaArmsは日本への進出に遅れをとっている為、
日本で見掛けることは先ずないと思われるが、
チリでは安価で機能面も悪くないことから ブラジルの ROSSI と並んで好んで使用されている
今回の筐体もHopUpアプリの中古で9000円弱とお手頃。
外装面はあまり興味ないが、
Rock River Arms という実銃メーカーのライセンスを取得しているようだ
極太サプやストックを外す
ホップチャンバーはロータリー式。
ハンドガードはクワッドレールで
穴を開けて軽量化しているがそれでも重たいのが個人的にはマイナス
実銃もそうなんだろうか…
上下のイモネジを外して外す。
フレームピンは最初に筐体左側のネジを外す必要がある
後は基本的なM4と同じ。
フレームも樹脂、チャンバーも樹脂、ストックパイプも樹脂、
そしてスプリングガイドも樹脂のようなので軽量尽くしである
モーターはメーカーの標準トルクモーターとのこと。
ロゴの SA のマークは少しオシャレだと思う
珍しいと個人的に思うのは、
上記のようにグリップ内のネジが4つあること
多くは斜めに2つつけるだけのような気がする…
ストックパイプ取り付け部分が浅いので
オフセットジョイントパーツの装着が容易かもしれない。
メカボックス右側
SpecnaArmsのメーカーロゴと名称が記載されている
一般的なVersion.2 メカボックスである
Quick Detachable QD式のスプリング交換方式
これが一般的になり初めているが、本当に分解しやすいと思う
各種大小のネジをメカボから外す
メカボを開帳
文句の付け所がないほど 一般的な中華品質メカボ
ある意味、このノーマルさがカスタムベースとしてかなり上位なのかもしれない
セクターチップが最初から装着されているのは良いかも
スイッチ周辺導入前
スイッチ周辺のネジを外して、
Stinger製 ショートストロークスイッチを装着する
物理スイッチの左パーツから接続部を取り外す
かなりキツめに圧入されているので取り外すのが結構大変…
一生懸命叩く
あとはパーツを入れ替えて、接触箇所の調整をするだけである。
一応スイッチ既存部パーツの比較
形状の問題はなさそう
個人的に確認すべきことは2点
・スイッチの金属部凹凸が設置段階で接触していないこと
⇨ 接触しているとトリガーを引かなくても通電してしまうので
ショートストロークスイッチを少し削る必要有
・セーフティが通電することなくかかること
⇨ 上記のようにトリガーの前方にプラ板を接着させて
セーフティ時にトリガーが全く動かないようにするといいかもしれない
後、余裕があれば、トリガーの引き代をなるべく無くす為に
上記の同様プラ板をメカボに接着させる。
とは言え、それ以外にも確認箇所はあるので
基本的には大門団長のブログを優先的に確認すること
以上、導入後であるが、
忘れかけていた G3 改め BW3 はアマダイさんのプリコックFET同様
信号線をスイッチ凹側に配するだけである。
なので省略。
信号線はそのままユニットパーツに挿入する
バッテリー側の配線については上記のようになる
バッテリーとバッテリーコネクタの間にユニットを挟み、
且つ信号線をユニットに装着する
バッテリー接続後、数秒後に上記にようにユニット内に赤いランプが点灯し、
射撃可能であれば、問題なく Urrkii G3 は導入できたと言えるだろう
ちなみにこのFETの配線には方法が2つある。
・プラグイン(plug-in)
・ハードワイヤー(hardwire)
後者が私の試した方法で、信号線を配してセッティングする方法である
前者のプラグインというのは、メカボを開帳しなくても、バッテリーとコネクターの間に
ユニット挟むだけでこのMosfetが使用可能になるというもの。
但し、一部の機能制限及び、レスポンスの向上はあまり恩恵を受けない。
ではここから備忘録ベースで
個人的に必要な機能のみ設定方法を以下に記載していく。
このProgramable Mosfetには 14 もの機能があり、
必要に応じて設定すべきだろう
尚、効果の程を確かめるのはなかなか難しい…理由は以下で分かる
1. コマンド入力モード
バッテリー接続後、コマンド入力モードになる。
4秒以内に、コマンド番号と同じ回数だけトリガーを引くことで設定モードに移行する
4秒経過した場合、ユニットランプは常灯し、射撃モードになる
2. プリコッキングの設定方法(コマンド番号 : 10)
2-a. プリコックのON/OFF
バッテリーが接続されてから (4秒以内に)、トリガーを 1回 引き、7秒 待機
1回の点滅後、3回点滅するとOFF。 3回の点滅のみの場合は ON になったことを示す
–設定ターン————————————————————
2-b. プリコック量の調整
1. に沿ってコマンドを入力する。その後ビープ音が 10回 鳴る
その後、トリガーを 1回 引くことで 1回 の点滅があり、設定モードに移行する
(トリガーを引かない or 2回以上引いた場合は, 2-d. に移行する)
設定モードでは先ず10の位の設定を実施する
1~9回 トリガーを引いて X0ミリ秒 の遅延を設定する (入力の度にビープ音/点滅する)
(例:トリガーを1回引くと10ミリ秒、2回引くと20ミリ秒となる。
引き金なしは00ミリ秒を意味する。)
続いて1の位の設定を実施する
1~9回 トリガーを引いて 0Yミリ秒 の遅延を設定する (入力の度にビープ音/点滅する)
(例:トリガーを1回引くと1ミリ秒、2回引くと2ミリ秒となる。
引き金なしは0ミリ秒を意味する。)
その後 2-c に移行する
※プリコッキングの遅延時間を 0 ~ 99 ミリ秒の間で設定
※2-b にて入力がない場合は、1回 点滅後、2-cに移行する
2-c. バッテリー減衰補正の調整
2-b. に続いて
1~9回 トリガーを引いて バッテリー減衰補正 を設定する(入力の度にビープ音/点滅する)
(例: トリガーを 2回引くと、最初にバッテリーを接続したときの開始電圧から
バッテリーの 0.2v の減衰あたりのプリコッキング遅延に 2ミリ秒が加算されます)
⇨ (開始V = 11, 最終V = 9, 補正数(Z) = 1 の場合 : Delay=(11-9)/(1×0.2)= 10ms)
トリガーを引かない場合は補正はされない。
※トリガーは 0~9回 引くことで 0ミリ秒~9ミリ秒に相当
2-d 設定の保存
2-c 完了後、3回 点滅し、設定が保存される。その後、コマンド入力モードに移行する
–設定ターン————————————————————
*バッテリー減衰補正について
この調整の意味が良くわからない。プリコック設定が バッテリー電圧の減衰で変更するのを
補正する役目のように思えるのだが…正しい設定値が不明
3. バッテリー保護機能(コマンド番号 : 4)
3-a. 機能設定の開始
1. に沿ってコマンドを入力する。その後ビープ音が 4回 鳴る
その後、トリガーを 1回 引くことで 1回 の点滅があり、設定モードに移行する
(トリガーを引かない or 2回以上引いた場合は, 3-c. に移行する)
3-b. バッテリーの選択
トリガーを1回引いた場合は LIPO の保護を有効にする
2回引いて LiFePO4 の保護を有効にする。
トリガーを引かなかった場合は 保護 をしない
(入力の度にビープ音/点滅する)
3-c 設定の保存
3-b 完了後、3回 点滅し、設定が保存される。その後、コマンド入力モードに移行する
*LIPO / LiFe 低電圧時の点滅パターンについては マニュアル参照
4.工場出荷状態に戻す(コマンド番号 : 15)
1. に沿ってコマンドを入力する。
3回 点滅し、コマンド入力モードに遷移する(その4秒後 にユニットランプが常灯する)
以上…バーストユニットとしてはあまり利用はしないつもりなので
個人的にはプリコックの設定のみで良いかと考えているが
遅延設定という内容で ミリ秒 を想定する必要があり、
正直、意味が良くわからないまま設定/調整しなければならない。
上手く扱える方の助言が欲しいところだが、なかなか難しいだろう
一点注意点としては初めから フルオートがオミットされ
3点バーストになっている。勿論変更可能であるが、
3点バーストにするのなら兎も角、最初からバーストになるのは面白い。。。
よって他人にオススメするかは非常に難しい商品である。
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